So-net無料ブログ作成

アレ、アレレ [アレルギー・花粉症・免疫]

ついでですので、アレルギーについて調べてみました。

予備知識として、免疫を担当するT細胞についてからです。
T細胞の分化.png
免疫をつかさどる司令官としてT細胞(Tリンパ球)が知られています。
Tリンパ球はその名のとおり胸腺(T:thymus)で、幼若なT細胞から胸腺内でDN~SPへと分化します。

その際、遺伝子の再編が行われ、いろいろな形のTCRと呼ばれる突起を生成します。
その突起が、
胸腺の皮質&髄質細胞のMHCと呼ばれる自分自身の一部を結合した、これまた突起と結合します。
この結合具合で、程よく結合するものだけが選ばれるわけです。
(TCR⇔MHC(抗原が結合)←いろいろな異物を見分ける鋳型となります)

すなわち、ここで自分に害がある結合が強いものが除かれて(負の選択という)
反対に全く結合しないものはこれまた必要が無いので省かれてしまいます(正の選択という)

さて、ここにからくりがありまして、
このほど良い結合の中でさらに、度合いが高いものが免疫を抑制する担当の細胞(Treg)になり、
度合いの弱いものが免疫を担う細胞(ナイーブT細胞:抗原刺激を受ける前の細胞)へと分化します。
ナイーブT細胞がTregへと分化することもあるようです。
結合が強いものがフィードバックをかける、うーん、なんと理にかなった原理でしょう。
(いろいろ細かい部分がありますが、本筋が重要でしょうから、この際目をつぶっておいてっと)

さて、キーワードが出揃いましたので、検索をかけてみますと。
出るわ出るわ、いやー今一番ホットなのですねぇ。

アレルギーに関連しそうなものをピックアップしましょう。

Science 21 January 2011: Vol. 331 no. 6015 pp. 337-341.によると、
腸内細菌のクロストリジウムがこのTregへの分化に関わっているということです。

さらに進んで、Nature 504, 446–450 (19 December 2013)に、
そのクロストリジウムが出す酪酸が主要な物質とのことです。
なんと、単純な物質だったことか。


さて、アレルギーの原因は、腸内細菌がいなくなったためといえるかもしれません。
(抗生物質による影響でしょうかね)、
飛躍しすぎましたかねぇ。

どなたか、Tregの数と、花粉症患者の相関関係で論文を出していただけませんかね。
(自分がやれって?、いやぁ、すでにどなたかしているでしょう、有名な論文情報ですから・・・)

3/27追加
Int Arch Allergy Immunol. 2011;156(2):187-95. という報告に、
花粉症患者のCD4 + CD25 + TregがCry j 1(スギのアレルギー抗原の一つ)に対する免疫反応を、
十分に抑制できるとの報告がありました。
うーん、奥が深いです。

nice!(43)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 43

にほんブログ村 教育ブログへ

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました