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トンボという名の誘導システム [昆虫]

カトリヤンマさんによく似ているのですが、胸が大きいので、
クロスジギンヤンマさんでしょうか。
ヤンマ2.jpg
ひとやすみのようです。

拡大しましょう。
ヤンマ.jpg
すごい複眼(compound eyes)ですよね。

どうやってみているのでしょうか?

トンボの眼は2万画素といわれてますので、片方で1万=100×100ですね?
ヤンマ2_1.jpg
始めの写真を100×100とするとこんな感じですね。
意外と見えそうですが、
実際には画角が180°として、100×100で1.8°位ですから結構荒いようです。
これでは、よっぽど近付かないと餌の昆虫などは見つからないですよね。

それをカバーする何かがきっとあるはず、

で、探してみました。


視覚にかかわる物質はロドプシン(Rhodopsin)であることはご存知でしょう、
その物質はビタミンAから作られるレチナール(retinal)と、オプシン(opsin)からなります。
さて、このオプシンがトンボではとんでもなく多種からなるのではということがわかりました。
その数なんと最大33種です。
(遺伝子の発見で、全てが使われるわけではありませんが)
これにより反応する波長(色ですね)の種類が飛躍的に多い可能性があるそうです。
トンボさんは色を見分ける能力が非常に高いのです。
(PNAS USA 112(11): E1247-E1256.からです。)


ついで、トンボの眼はモーションセンサーを担当する神経細胞があるということです。
small target motion detector (STMD)と呼ばれ、0.6~0.8°の大きさの物の動きに特に敏感とのことで、
画素より細かくわかるのでしょうか?
面白いことに上下の動きよりは、左右の動きに敏感で、
さらに左右に対しても方向性があり、中心から外に向かう動きに敏感だそうです(逆?)。
(J Exp Biol 210,September 15, 2007, 3277-3284.からです。)


さらに、獲物を予測追尾する神経細胞の存在です。
target-selective descending neurons (TSDNs)と呼ばれる一群の細胞が、
翅の筋肉細胞に直接指令を送っているとのことです。
(Proc Natl Acad Sci U S A. 2013 Jan 8; 110(2): 696–701.からです。)

視覚システム.png
概念的にはこんな感じでしょうか。
AAM-5真っ青の、3Dアレイによる、追尾システムですね。

これらの機能により(まだいろいろあるようですが)、高速に獲物を追尾し捕らえているようです。
成功率はなんと、90%とのことです。

うーん、狙われたら終わり、逃げられませんね。
兵器には応用しないで欲しいものです・・・が・・・

ロックオン(lock on)されたら最後、というお話でした。


近くに、いかにもギンヤンマ、みたいな抜けがらがありました。
ヤンマ3.jpg
眼が特徴的なようです。この方のものなのでしょうか?

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コメント 2

majyo

難しい事はわからないのですが
この歌が浮かびました

とんぼの めがねは
水いろ めがね
青いおそらを
とんだから とんだから

ホントだあ~
by majyo (2015-06-26 19:32) 

dumbo

majyoさま、こんばんは。
ナイス、コメントありがとうございます。
やっぱり、その歌が浮かびましたか・・・
そちらの内容は、明日の予定ですので、ご覧下されば幸いです。
by dumbo (2015-06-26 20:20) 

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