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口の中は細菌でいっぱい [その他(全ての生物)]

可愛いネコたちなのですが、油断するとガブリとひと咬みされます。
消毒したのですが、イタタ・・・
膿00.jpg
何か黄色い汁が、
膿んでますねぇ・・・

黄色い液体を顕微鏡でのぞいてみました。
膿01.jpg
膿の中には、なにやら細胞がいっぱいです。
薄いピンクの真ん中が白っぽい丸いのは赤血球で、紫色のグシュっとした物(=核)があるのは白血球です。

白血球には数種類あり、染色をすると分類が出来ます。
白血球の種類は下表のようになるでしょうか。
血液細胞.jpg
上の膿の写真には、好中球と呼ばれる種類の白血球が多いいので、
まさしく化膿といった像がわかるかと思います。

この化膿する原因は、というと、猫から感染した細菌ですね。

自分自身の細菌ってこともあるので猫ばかりを悪くはいえませんが、
猫の口の中には、普通、パスツレラ(Pasteurella multocida)といった細菌が常在していますので、
大体この菌がうつるんですね。
その他に、黄色ブドウ球菌、コリネバクテリウム、連鎖球菌などがあります。
上の膿の写真の中には丸っこいものも見えますので、ひょっとしてブドウ?連鎖?球菌か何かかもしれません。
CLINICAL MICROBIOLOGY REVIEWS, Apr. 2011, p. 231–246.が咬傷の感染に詳しいですね。


さて、これらの細菌は、顕微鏡上では、丸かったり、細長かったりで結構似通っているために、
先人たちは、いろいろな方法で見分けることをしてきました。(おもに病原体かどうかをですね)

一番有名なのはグラム染色で、ハンス・グラムさんという方が開発?した染色があります。
グラム陽性というのは、紫色に染まって、下の写真のようになります。
グラム陽性菌.jpg
グラム陽性桿菌ですね。
おそらく、乳酸菌か何かだと思われます。
長くつながっているので、連鎖・・・といいたいところですが、桿菌には連鎖はないらしいので、
ただ単に分裂している途中といったところなのでしょう。

そうそう、某テレビ番組で細菌が横に分裂するところのCGが放映されていましたが、
長軸の方向に分裂しますので、うーん、このようにつながっていくのです・・・
一応植物的らしいのでした。

このグラム陽性菌たちは病原性がないものが多いので(実際にはそんなことはありませんが)、
この染色方法は今でも重要な染色として行われています。


対する、グラム陰性菌は赤色に染まります。
グラム陰性菌.jpg
丸くぽつぽつしたものは、芽胞と呼ばれる耐久性のある卵みたいな物です。
上の写真は、赤くて、芽胞があり、細長いので、グラム陰性有芽胞桿菌ですかね。

おっと、グラム陰性菌には芽胞が有る菌はほとんどありませんので、
染色が不十分か、グラム不定と呼ばれる状態で、有名なのは抗酸菌(芽胞を持たない)ですが、
大きいので、バチルスかクロストリジウム属のどちらかなのでしょう?
(実際の、グラム陰性の細菌は綺麗な赤色になりますので、上のような赤紫っぽくはないですね)

細菌の世界も奥が深いというお話でした。

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コメント 2

desidesi

先日私の手にも、猫以外に心当たりのないキズがあり、
上の画像に似た感じになったいました。
猫の常在菌が原因だったのかもしれませんね。(๑◔‿◔๑)
by desidesi (2015-01-29 20:33) 

dumbo

desidesiさま、こんばんは?
化膿しますので、消毒はきっちりしないといけませんね。
わたしのは、結構深かったので見事に膿んでしまいましたが・・・
咬んだ本人はゴロゴロ言って今餌食べてますので、
うそのようですがねっ、
とてもかわいい猫なんですよ。
by dumbo (2015-01-31 02:12) 

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